棚田の生き物棚田いこうよ.net | 棚田と周辺で見られる動植物

せんがまちには多種多様な生き物が暮らしおり、その「生物多様性」は注目されています。ここでご紹介するのは、ほんの一部です。棚田ブログでも「草花・生き物のこと」を日々ご紹介しています。

爬虫類・両生類・魚・昆虫

ニホンアカガエルの写真

ニホンアカガエル

棚田を産卵場所とし、昔から続く「ふゆみず田んぼ」により冬季でも水のある棚田に産卵し、生息しています。冬に冬眠しないで産卵し、夏に夏眠する変わった蛙です。静岡県の絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているこの「ニホンアカガエル」は、棚田復活とともに生息数を増やし、現在では静岡県内屈指の一大繁殖地となっています。

ニホンアカガエルの顔

水の中の生き物は、体温が人間よりもずっと低いです。
温かい手でさわると弱ってしまうことがあるので、さわる時は、手をつめたく冷やしてからか、手袋で、そおっとお願いしますね。

シュレーゲルアオガエル

田植えの時期に、コロコロと良い声で鳴く「棚田の貴公子」です。

アカハライモリ

田を守ると言われています。毒が手につくことがあるので注意が必要です。

フナ

ヨシノボリ

ドジョウ

シマドジョウ

トマユタテアカネ(雄)

雌は黄色っぽい体です。トンボをはじめ他にも色んな種類の昆虫が見られます。

★生き物のキャッチアンドリリース★

棚田には、カエル、アカハライモリ、ドジョウ、メダカ、カワニナ、ヤゴ、カワムツ、ヨシノボリ、オタマジャクシ、カメ等、たくさんの生き物がいます。 環境教育の一環として、生き物教室や、農作業の合間の遊びとして、捕まえて観察することもあります。
絶滅危惧種や危険な生き物もいるので、触ったり連れて帰って良いかどうか分からないものは、詳しい大人の方や、NPO・棚田研究会のメンバーに確認ください。 また、連れて帰る場合は必ず「つがい」で、繁殖させてから棚田に返すこと。きちんと世話をする自信のない人は、連れて帰らないでくださいね。

植物

シンボルツリーの梅

せんがまちの中央付近にある大きな梅の木。

公会堂前の蓮池。夏には花が咲きます。蓮の実は、結構美味しいです。

ウツギ(空木・卯の花)

せんがまちのウツギは落葉低木にしては相当大きいです。田植えの頃花が咲きます。

桑の木

せんがまち案内看板の、山側に生えています。田植えの頃に実が成ります。

ニホンタンポポ(トウカイタンポポ)

西洋タンポポは、ガクが下向きにめくれています。違いを見分けてみてください。

フキノトウ、ツクシ

里山の春の代表ですね。

シャジクモ(車軸藻)

田んぼの水中に広がって増えます。雑草なので抜いていますが実は絶滅危惧種。

ホシクサ(星草)

地元では見慣れた地味な雑草ですが、なんと絶滅危惧種Ⅱ類。春先に見られます。

ノアザミ

5月頃咲くノアザミと、10月頃咲くノハラアザミがあります。写真はノアザミです。

コオニユリ

8月~9月、棚田の周り・茶草場で見られます。

ホトトギス

9月頃見られる花です。花の模様が鳥のホトトギスに似ています。

ワレモコウ

9月末~11月頃、棚田や茶草場のあちこちに咲いているのが見られます。

棚田と茶草場周辺で見られる「秋の七草」はこちら >>

棚田周辺では貴重な植物も多数見ることができます。多くの方に絶滅危惧種だけでなく、美しい・珍しい多様な植物をご紹介したい反面、心無い人により根こそぎ持ち去られ数の減っているものもあり、写真掲載を控えているものもあります。
しかしながら、「あれはしちゃダメ」「これは見せない」となりすぎるのは残念なことです。より良い情報を、正しく活用して頂ける皆さまに、お届け出来ることを願っています。

鳥・哺乳類

カルガモ(雌)

水辺を、つがいや、親子で泳ぐ姿も見られます。

カヤネズミ

稲や草の中にクルクルと草を丸めた巣を作っています。姿は中々見られません。

ニホンカモシカ

人の居るところには滅多に現れませんが時折電柵を軽々と飛び越えて侵入します。

ヒト

棚田で共存する生物の一員です。

棚田の周りには、小型水力発電を利用した電柵が設置してあります。主に、田んぼで泥遊びするのが大好きなイノシシの侵入を防ぐためです。
鳥では、サギ、キジ、モズ、メジロ、ウソ等の野鳥も飛来します。

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