みかんは好きですか?

木曜日, 3月 7th, 2019 投稿者:しず大棚けん

こんにちは!
冬も終わり日増しに暖かくなってきましたが、布団から抜け出せません、荻原です。

さて、前回に引き続き今回はリレーブログ3回目、ラストです!
お題は「みかんは好きですか?」ですが、私はみかん大好きです!みかんは種がなく、包丁を必要とせず、手を汚すことなく食べられる素晴らしい果物だとよく感じますが、皆さんはいかがお考えですか?

みかんと言えば、去年の冬、農場実習の授業で毎週30個ほどみかんをいただきました!
授業では1人1本みかんの樹を開花から収穫まで管理しました。今回はその管理で最も大変でありメインでもあった摘果から収穫までの流れを紹介したいと思います!

摘果とは、余分な果実を落とすことで1つの果実の養分を増やすことです。摘果は粗摘果、仕上げ摘果、樹上選果というようにいくつかの段階に分けて7月から10月にかけて行います。

7月頃に行う最初の粗摘果は、字の通りざっくりと行う摘果です。
果実を選ばずにひたすら落としていくという点では楽ですが、上から下まで樹の半分以上の果実を落とすため、体力が必要です。
半分以上もの果実を落とすのはもったいないと思ってしまいますが、粗摘果の段階でしっかりと行うことがその後の成長につながります。
その時の様子が下の写真です。みかんは密集し、まだまだ濃い緑色をしています。

10月頃に行う仕上げ摘果では、果実の肥大はこれ以上進みませんが、糖度を上げることにつながります。虫の被害にあった果実や傷んだ果実を落とします。
その時の様子が下の写真です。緑色が少し抜けたのが分かります。

11月上旬の樹上選果では、不格好な果実など売り物にならないものを落とします。
その時の様子が下の写真です。収穫前にかびてしまうものもあります。

これは収穫したみかんです!
コンテナいっぱいまで入っています。

11月中旬に収穫した後はドラム式選果機で、みかんを大きさによって2Sから3Lまでサイズ分けします。選果機の穴のサイズが違い、小さいみかんから順に下に落ちます。

サイズ分けされたみかんは販売されます!
当たり前のようにスーパーでみかんが販売されていますが、農家さんたちの長い苦労があり、売られているみかんは本当に選ばれたものだけだということが感じられます!

最後に、皆さんはみかんを買う時、何を見て選んでいますか?
私は今まで色の濃さや大きさだけを見ていましたが、平べったい形をし、上の軸が細い方が甘いようです!
めったに見られませんが、写真の右のみかんのように、表面がでこぼこしたみかんは水分ストレスを受けたものであり甘いです!

少しでもみかんに興味を持っていただけたら嬉しいです! 次の冬はぜひ甘いみかんを厳選してたくさん買いましょう!

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

荻原

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