伝統技術「ミグサワラ」を学ぶ!
今回は、代掻きの後に行う「ミグサワラ」についてです。
平野に広がる田んぼと違い、段々の田んぼが連なってできる棚田の特徴の一つが、田んぼから田んぼに続く水口(ミナグチ)です。上の写真は、とある田んぼの水口です。
写真からも分かるように、段差が高いと水が滝のように流れてしまいます。このままだと上の田んぼの泥が崩れて流れてしまいますし、下の田んぼにも滝つぼのようにへこみが出来てしまいます。
なので、これを藁で泥が崩れるのを抑えながら水の流れも抑えるのが、「ミグサワラ」です。
作業はとっても簡単。
藁を株側を長めにして折り、長い方を下にして水口に置き、折れ目をめがけてクワを数回打ち込み、足で調整して出来上がりです。
こちらも山本理事長に実演して頂きました。その様子がこちら!
本当はすべての田んぼに行いたいのですが、田んぼの枚数が膨大で、今では一部の田んぼにしか行っていません。忘れてはいけない、伝統技術ですね。今度せんがまちに訪れたら、ぜひ見つけてみてください。
投稿者 天野