Archive for 6月, 2016

「代掻き」を学び伝える!<4>

火曜日, 6月 21st, 2016 投稿者:あまの

せんがまち7年生が、やってみた。

<1>~<3>でせんがまちの「代掻き」をお伝えしてきました。

まとめも含めて、代掻き(クロ掻きとミグサワラは時間の都合上できませんでした、すいません!)をせんがまち7年生の天野が、改めてやってみました。

振り返りで、まずは宇野さんの実演をご覧ください。やっぱりはやい!

続きまして、広報天野がやってみた。

別アングルからも撮ってみました。

現役大学生のときは、バリバリ農作業をしていましたが、引退してからはレベルがダウンしてしまったようです。お恥ずかしい。

繰り返しの反復練習が大切ですね!

投稿者 あまの

「代掻き」を学び伝える!<3>

日曜日, 6月 19th, 2016 投稿者:あまの

伝統技術「ミグサワラ」を学ぶ!

今回は、代掻きの後に行う「ミグサワラ」についてです。

ミグサワラ前の水口

ミグサワラ前の水口

平野に広がる田んぼと違い、段々の田んぼが連なってできる棚田の特徴の一つが、田んぼから田んぼに続く水口(ミナグチ)です。上の写真は、とある田んぼの水口です。

写真からも分かるように、段差が高いと水が滝のように流れてしまいます。このままだと上の田んぼの泥が崩れて流れてしまいますし、下の田んぼにも滝つぼのようにへこみが出来てしまいます。

なので、これを藁で泥が崩れるのを抑えながら水の流れも抑えるのが、「ミグサワラ」です。

藁を入れて泥の流出と水の流れを抑える「ミグサワラ」

藁を入れて泥の流出と水の流れを抑える「ミグサワラ」

作業はとっても簡単。

藁を株側を長めにして折り、長い方を下にして水口に置き、折れ目をめがけてクワを数回打ち込み、足で調整して出来上がりです。

こちらも山本理事長に実演して頂きました。その様子がこちら!

本当はすべての田んぼに行いたいのですが、田んぼの枚数が膨大で、今では一部の田んぼにしか行っていません。忘れてはいけない、伝統技術ですね。今度せんがまちに訪れたら、ぜひ見つけてみてください。

投稿者 天野

「代掻き」を学び伝える!<2>

金曜日, 6月 17th, 2016 投稿者:あまの

シロを掻く前に、クロを掻け!

前回の記事でも触れた「クロ」について、今回はお届けします。

クロを削る山本理事長(我らがリーダー!)

クロを削る山本理事長(我らがリーダー!)

まずは「シロ」に対して「クロ」を掻く作業について。

毎日の管理が難しいせんがまちでは、稲の生育を妨げないように、田んぼの周りの「クロ」をクワで削っていきます。ただ削りすぎると、せっかく整えた畦(アゼ:田んぼ1枚1枚の周りを囲む土のこと)を壊すことになってしまうので、削るのは少しだけ。これが初めての人にはちょっと難しい…

ここで、山本理事長の「クロ掻き」の様子を動画でご紹介します!本プロジェクトでは、映像でもしっかりお伝えしますよ!(草刈りも同時に行っていたので、かなり音が混ざっています、ご了承ください)

 

削った土・草はそのまま田んぼの中に埋めていきます(山本理事長の足に注目です)。

ちなみに地元の皆さんは口をそろえて「クロを掻いて、苦労をかけ」とおやじギャグを連発されていましたが(笑)、今のせんがまちではとても大事な作業なんだと、改めて実感しました。

1枚1枚、地道な作業の繰り返しですね。

次回は「ミグサワラ」についてお届けします。

投稿者 あまの

 

 

「代掻き」を学び伝える!<1>

水曜日, 6月 15th, 2016 投稿者:あまの

さて、ついに第一弾「代掻き」を学び伝えるがスタート…メンバーと一緒に学んだことを、私天野が伝えてまいります!頑張ります!

田植え前の大事な農作業「代掻き」

皆さんは「代掻き」という作業を知っていますか?ちなみに「シロカキ」と読みます。

田植え前の大事な農作業「代掻き」

田植え前の大事な農作業「代掻き」

代掻きとは、田植えに備えて、事前に「代:シロ(植え代。田んぼの稲を植えるための場)」をならすことを言います。土の高いところから低いところへクワで泥を投げて均等にするのが主な作業で、昔の人は泥を投げる(ほおる)ことから「ホオル」と言っていたそうです。

土が水から出ているとそこから草が生えて稲の生育を阻害してしまいますし、また、穴ぼこがあると水のたまり方も偏ってしまいます。なので、トンボ(野球部が練習後にグラウンド整備するときに使うような道具)を使って土を平らにして水が均等にたまるようにしていくのがポイントなのです。

現在のせんがまちの代掻き作業

本来はシロをならすだけが代掻きですが、せんがまちでは、数十年前から棚田でお米をつくる人が減って、なかなか毎日の管理ができません。なので、代掻きの作業のときにも稲株がまだ残っていたり、クロ(シロに対して田んぼのすみっこのこと※次回詳しくご紹介します)に草がたくさん生えています。

そのため、シロを平らにする前にクロまわりの草をクワでかき、田の中に残っている稲株や草を春田(春の田起こしのこと)の要領で埋め込んでいきます。

トンボで草を埋める副理事長宇野さん

トンボで草を埋める副理事長宇野さん(ヘビとり名人)

上の写真は、副理事長の宇野さんの作業の様子。トンボを立てにして、ピョコッと出ている草を埋めています。

トンボの感触で土の凸凹を感じ、土を寄せていきます

トンボの感触で土の凸凹を感じ、土を寄せていきます

また、作業中は田んぼの水も泥で濁ってしまい「平らかどうか、わからないー!」状態。

天野「どうやったら、平らかどうかわかるんですか?」

宇野さん「うーん、トンボを入れたときの感覚」

…おおお、なるほど、さすがベテランの宇野さん(笑)トンボを動かすときの感覚で、土の凸凹を感じ取り、土を寄せていくんだとか。7年目の天野も、達していない技術です。

平らにできたら、終了!…と思いきや、実はもう一つ、「ミグサワラ」という作業も残っているのです!

いったいどんな作業なのか?「代掻き」を学び伝える<3>でご紹介します!

投稿者 あまの

せんがまち学び伝えるプロジェクト発足!

月曜日, 6月 13th, 2016 投稿者:あまの
せんがまち学び伝えるプロジェクト

せんがまち学び伝えるプロジェクト

「せんがまち学び伝えるプロジェクト」発足にあたって

広報の天野です。平成6年からはじまった保全活動も22年目を迎えました。地元住民、棚田オーナー、大学生、行政など多くの人々のお力を借りながら、少しずつかつての風景を取り戻しています(ありがとうございます!)。

ですが、未来へ伝え残していきたいのは、風景だけではありません。ヒトを含めた、多様な生態系。昔から伝わる倉沢の地域特有の農法・技術。昔の人がなぜこの地域で棚田を生み出したのか?という歴史。まだまだ私たちが学び、伝えきれていないことはたくさんあります。

こういった過去からの財産を大切にし、豊かな生態系と里山や都市を含んだ人間社会で共生していけるヒトを育てていきたい!という願いを込めて、新たに「せんがまち学び伝えるプロジェクト」をスタートさせることになりました。

プロジェクトの目的

過去からの財産を大切にし、豊かな生態系と里山や都市を含んだ人間社会で共生していけるヒトを育てる

プロジェクトの内容

・棚田と茶草場を保全し里山の景観と学びの環境を維持する

・自然・いきもの・ヒトとの関わりを学び、発信する

・せんがまちの昔の技術や暮らしから、現代に合った生き方を考える

・内外との交流を図り、共生の価値を高める

さっそく5月に行いました「代掻き」をプロジェクトメンバーで徹底研究してきましたので、このブログでお伝えしていきます!ご期待ください!

投稿者 あまの

静岡朝日TV「サタハピしずおか」でせんがまちが紹介されました!

日曜日, 6月 12th, 2016 投稿者:あまの
サタハピしずおかの田んぼ

サタハピしずおかの田んぼ

6月4日(土)・6月11日(土)の2週にわたって、静岡朝日TV「サタハピしずおか」の「亮のシズオカレンダー」で、せんがまちを紹介して頂きました!

棚田に生きる水生生物や草木、田植え前の代掻き作業、世界農業遺産「茶草場農法」、そして最後はみんなでおにぎりづくり・・・盛りだくさんな特集でした。

ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんは、とても気さくな方で、収録外の時間も地元の方や子どもたちと笑顔で接されていました。

亮さんが最後におっしゃっていた「生まれ育った場所ではないけれど、懐かしい感じになる」はおっしゃるとおり!

これからもせんがまちの魅力を伝え続けていきたいです。

また、サタハピしずおかとのコラボで「サタハピ米プロジェクト」を発足!秋に亮さんに美味しいお米を届けます!

投稿者 あまの

地元中学生が棚田の絵で銀賞受賞!

金曜日, 6月 3rd, 2016 投稿者:かず

棚田の前で

棚田の前で


菊川市の写生大会で描いた棚田の絵で、銀賞を受賞した彼女は
いつもせんがまちの作業に参加してくれている、地元中学生。

「賞状見せてー!」とリクエストしたら、持ってきてくれました。

絵画はただ今、菊川市役所に展示されています。
絵が戻ってきたら、公会堂に飾らせてくれるそうなので、楽しみですね♪

投稿者 かず