さて、ついに第一弾「代掻き」を学び伝えるがスタート…メンバーと一緒に学んだことを、私天野が伝えてまいります!頑張ります!
田植え前の大事な農作業「代掻き」
皆さんは「代掻き」という作業を知っていますか?ちなみに「シロカキ」と読みます。
田植え前の大事な農作業「代掻き」
代掻きとは、田植えに備えて、事前に「代:シロ(植え代。田んぼの稲を植えるための場)」をならすことを言います。土の高いところから低いところへクワで泥を投げて均等にするのが主な作業で、昔の人は泥を投げる(ほおる)ことから「ホオル」と言っていたそうです。
土が水から出ているとそこから草が生えて稲の生育を阻害してしまいますし、また、穴ぼこがあると水のたまり方も偏ってしまいます。なので、トンボ(野球部が練習後にグラウンド整備するときに使うような道具)を使って土を平らにして水が均等にたまるようにしていくのがポイントなのです。
現在のせんがまちの代掻き作業
本来はシロをならすだけが代掻きですが、せんがまちでは、数十年前から棚田でお米をつくる人が減って、なかなか毎日の管理ができません。なので、代掻きの作業のときにも稲株がまだ残っていたり、クロ(シロに対して田んぼのすみっこのこと※次回詳しくご紹介します)に草がたくさん生えています。
そのため、シロを平らにする前にクロまわりの草をクワでかき、田の中に残っている稲株や草を春田(春の田起こしのこと)の要領で埋め込んでいきます。
トンボで草を埋める副理事長宇野さん(ヘビとり名人)
上の写真は、副理事長の宇野さんの作業の様子。トンボを立てにして、ピョコッと出ている草を埋めています。
トンボの感触で土の凸凹を感じ、土を寄せていきます
また、作業中は田んぼの水も泥で濁ってしまい「平らかどうか、わからないー!」状態。
天野「どうやったら、平らかどうかわかるんですか?」
宇野さん「うーん、トンボを入れたときの感覚」
…おおお、なるほど、さすがベテランの宇野さん(笑)トンボを動かすときの感覚で、土の凸凹を感じ取り、土を寄せていくんだとか。7年目の天野も、達していない技術です。
平らにできたら、終了!…と思いきや、実はもう一つ、「ミグサワラ」という作業も残っているのです!
いったいどんな作業なのか?「代掻き」を学び伝える<3>でご紹介します!
投稿者 あまの