Archive for the ‘棚田保全の報告’ Category

2日間かけて、代掻きも完了しました!

月曜日, 5月 22nd, 2017 投稿者:あまの

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5月20日、21日は代掻き作業。
「夏か!!!!」と思うほどの快晴の中、地元メンバー、棚田オーナー、棚けん、ボランティアの方など40人近い方々と共に代掻き作業や草を除去する作業を行いました。

主に小さい田んぼの草の除去と代掻きを棚田オーナー、ボランティアの方に。広い田んぼを地元メンバーに。若さあふれる棚けんメンバーには、どちらもサポートしてもらいました。

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せんがまちの棚田の魅力の1つは、学生たちとのコミュニケーションがあること。「学生と話す機会が日頃ないから新鮮」と、よく言っていただきます。田植えのときには、全オーナーにインストラクターがつくので、お楽しみに!

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この日は地元メンバーから棚けんや棚田オーナーへの機械の使い方プチ講座も。なかなか使う機会はないので、若干緊張が伺えます。

 

そして今年は大事件…なんと畦が決壊してしまいました!

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畦は人の通り道でもありますが、田んぼに水をためるために、毎年、春に補修をしています。例年、悲しいことにカメラマンの方が許可なく棚田に入り、畦の上に立って撮影されていたりします。

決壊したものは仕方がないので、みんなで直すことに。オーナーのNさんも手伝って下さいました、ありがとうございました!

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日曜日も午前中を使って、ようやくすべての田んぼの代掻きが完了!あとは田植えを待つのみです。

ご参加くださった皆様のおかげで、無事に終えることができました。ありがとうございました!

投稿者 あまの

春の棚田・里山ハイキングが終了しました!

日曜日, 4月 23rd, 2017 投稿者:あまの

今年度の新しいプログラム「春の棚田・里山ハイキング」を開催しました。

「やってみよう!」と決めたのが、2週間ほど前…。さすがに直前なので、5人くらいかなぁと思ったのですが、なんと総勢20名!遠くは名古屋市からもお越しくださいました!

10時に集合し、公会堂前でオリエンテーション。開催した4月22日は「Earth Day アースデイ」。国連で決定された、地球環境を考える日です。棚田や里山のいきもののことを見て、聴いて、知ろうということで、はじめに参加者にお伝えしました。注意事項の確認や自己紹介をして、さっそくスタート!

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予定よりもコースを短縮して、約5kmを歩きました。

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道中、ナビゲーターの堀尾さんの花、草、虫の紹介、そして適度に休憩をはさみながら、進みました。少年たちは、お話よりも昆虫採集に夢中…。
テントウムシやアブラムシ、バッタなど、いっぱい見つけていました。

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棚田の近くにある「ゆうふう」さんの前を通過し、牧之原台地の上まで上がり、お茶畑が広がる風景へ。ムラサキソウが咲き乱れる中、ちょっと早めにお弁当にしました。ちなみに自分は、ごはんとジャガイモの味噌煮だったのですが、参加した小学生女子から
「緑がない、赤がない!」 とつっこまれ、「かわいそうだから」と卵焼きやお野菜を
恵んでもらいました…。
ありがとう、少女たち。

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ちなみに「抹茶を立てる」という新しいスタイルのお弁当まで!
恐るべし、少女たち。

お腹も満たされた後は、棚田を目指して再出発。
歩道を歩いた後は、元々棚田が広がっていた場所へ向かいました。マムシソウ、ウラシマソウ、ワラビがいっぱい!ワラビを少し収穫して、お土産にしてもらいました。

最後は棚田へ。パーゴラ前で全員の安全を確認し、解散しました。

約3時間半という長いハイキングでしたが、終始笑いと発見の絶えないプログラムになりました。
少しでも、適度に人の手が加わった、棚田・里山の環境に興味を持っていただけたら、幸いです!

 

ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

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ちなみに午後に棚田研究会の学生たちは、小学生に草笛を教わっていました。ほほえましい光景。

投稿者 あまの

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延期になっていた畦塗りが行われました

土曜日, 4月 15th, 2017 投稿者:あまの

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4月15日、春のやわらかな気候の中、延期になっていた畦塗り体験が行われました。

堀事務局長のナビゲートで、いきもの教室も開催!カエルやイモリ、草花まで、春のせんがまちを満喫していただけたでしょうか?

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

今後の予定

4月22日(土)10:00~13:00
春の棚田・里山ハイキングを行います!

5月20日(土)9:00~13:00
代掻き体験を行います!

ご参加お待ちしております!

投稿者 あまの

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2017年はコシヒカリにチャレンジ!地元メンバーで代掻きでした!

土曜日, 4月 1st, 2017 投稿者:あまの

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天気予報は曇りなのに、小雨が止まぬ4月1日。地元NPOメンバーで代掻き作業を行いました。

え?早すぎやしないかって?
さすが歴代棚田オーナーのみなさんはよくぞご存知で。
そうなんです、せんがまちの棚田は毎年、5月末に代掻きを行い、6月に田植えを行っています。

実は、今年からNPOで管理する棚田が増えました。
管理をするということは、田植え準備をし、田植えをし、草をとり、稲を刈って、ハズ掛け(ハザという地域も多いですが、せんがまちではハズといっています)して、脱穀をするということ。さらに定期的に水の管理も行います。

大変なのは、稲刈り。昨年も4日ほどかけて稲を刈りました。

さすがに棚田オーナー田と同時期には難しいだろうということで、早めに収穫ができるようにと、今年はコシヒカリにチャレンジすることになったのです。

ちなみにいつもはキヌヒカリという品種。マメ知識ですが、キヌヒカリはコシヒカリよりも粘り気が少なく、お寿司に使われることが全国的に多いそうです。

ということで、早植えのコシヒカリに合わせて、代掻き作業を行いました。

NPO管理の棚田は比較的広いので、写真のように機械も入ることができます。

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耕運機で田んぼの土の塊を小さく、そして泥上にしていきます。そのあと、トンボを使って平らにしていきます。平らにして水に浸からせることで雑草の生長を抑え、苗を植えやすくするのです。

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代掻きについてもっと知りたい方は、こちらをご覧ください。

中には水が十分入っておらず、作業が滞る田んぼもあります。水の管理の難しさを改めて実感しました。
朝9時頃から作業を開始して、17時頃にようやく一通りの作業が完了。なんとか終わりました。

来週は地元メンバーでさっそくコシヒカリの田植えを行います。
4月8日にいらっしゃる方は田植え体験はできませんが、「こんな感じで苗が植えられるんだ」をいち早く、ご覧いただけます。

新しいチャレンジ、応援よろしくお願いします!

投稿者 あまの

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田起こし・畦塗り&丹野さんの送別会でした!

土曜日, 3月 18th, 2017 投稿者:あまの

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まだ少し肌寒い中、田起こし・畦塗り作業が行われました。

県内外から、8名の方にお越しいただきました。
遠くは横浜、東京からお越しいただいた方も!(横浜からお越しの方は5時半に出発されたそうです…)
ご参加くださったみなさん、ありがとうございます!

この日のお昼は、長年棚田に通い続けた丹野さんの送別会も兼ねて、公会堂前でバーベキューを行いました。
地元のみなさんからのお漬物などのおすそわけもあり、にぎやかな送別会でした。

丹野さん、どうかお元気で!いつでも遊びにきてくださいね!

投稿者 あまの

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あぜ道アート2017を開催しました

月曜日, 3月 13th, 2017 投稿者:あまの

まだ少し肌寒い、3月11日。
せんがまちで「あぜ道アート2017」を開催しました。

先月の記事でもご紹介したとおり、今回のテーマは「里山からのおくりもの」。現代人が忘れかけてしまった「自然」の存在に気が付いてもらえるような企画にしようと考えました。

今回は当日の様子をレポートいたします!

朝8時から実行委員会は準備を開始。月曜日に作成した1064本のろうそく台を会場へ運び、学生たちと一緒にセッティングしていきます。

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上から見たとき、下から見たときに、キレイに見えるように、みんなで試行錯誤しながらレイアウトを決めていきました。
準備中に春を感じることも。

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午後は看板や交通整備、打ち合わせを行い、あっという間に第1部(時間がギリギリでかなり焦りました・・・)。第1部は約25名の参加者の方々と竹灯篭(とうろう)を制作。

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里山との関わりの楽しさを表現する意味で、テーマは「えがお」。
講師は静大棚田研究会のザキヤマとウッチーです。堂々と説明してくれました!

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いろいろな「えがお」ができましたね。

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かつて日本人は、竹を切って、削って、穴をあけて、様々な日用品をつくってきました。そんなDNAを感じられる時間になったかも?

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17時からは点灯式の準備。完成した竹灯篭56個を並べ、少し休憩した後に一斉に点火しました。
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同時に、会場全体に設置したろうそくも一本一本、点火していきます。時間と共に、幻想的な風景が生まれていきます。

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かつて人間は、自らが生きていくために、山を拓き、田畑をつくり、水を引き、自然と戦ってきました。
そして何百年、何千年の共闘の果てに、人と自然が手を取り合う「里山」が生まれました。その間、私たちは多くの命を奪うと同時に、自然の恵みを受けてきました。

共闘から共生へ。
この棚田は、人と自然が上手に生きられることを伝える、現代の最後の砦なのかもしれません。
私たちはこれからも、この場所で発信し続けていこうと、改めて思いました。そして、一緒に棚田を守る仲間を増やしていこうと、思います。

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ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

<あぜ道アートの様子がテレビ静岡「みんなのニュースしずおか」で放送予定!>

本日3月13日(月)の夕方4時50分からの番組「みんなのニュースしずおか」にて、あぜ道アートの様子が放送予定です(あくまで予定です、予期せず内容が変更になることがございます)。
お時間がある方、ぜひご覧ください!
http://www.sut-tv.com/news/

投稿者 あまの

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新年初の保全活動

月曜日, 1月 23rd, 2017 投稿者:あまの

昨日は新年初の保全活動。
底冷えする寒さの中、昨年度棚田オーナーの方や、「はじめてきました!」という方など、計11名の方がせんがまちにやってきてくださいました。棚けんメンバーや地元メンバーを含めると約30名近くで畦の補修に取り組むことが出来ました。

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先週から一足先に冬水田んぼを始めたので、棚田には氷も貼っていました。

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幅が大きい!子どもたちも大喜びです。氷の上に立とうとしたり、割って楽しむ子もいました。

久しぶりにミノムシも発見。

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そして水が入っていない田んぼには、動物の足跡も?
参加してくださった方が発見してくださいました。

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足跡の横幅の狭さや形から、恐らく近くに生息しているカモシカのようです。過去にはカモシカに遭遇することも何度かありました。そんなカモシカ遭遇劇はこちら

お昼も食べた後は、残ってくださった方、また午後から「近くに来たので寄ってみました」という方も交えて棚田の水口の調整と、棚田研究会が取り組む「青空農園」の整備を行いました。
毎年様々な農作物を耕作放棄地化してしまった棚田でつくろう!と頑張っている彼ら。
今年は新班長の竹内くん(棚田研究会営農班長・静岡大学農学部2年生)を中心に、ニンニクや玉ねぎをさっそく育てています。ジャガイモや大豆も今年はチャレンジするそうです、楽しみ!

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次回の保全活動は2月18日(土)9:00~です!
みなさんもぜひご参加ください!

投稿者 あまの

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ソバの脱穀が完了しました!

火曜日, 12月 6th, 2016 投稿者:あまの

晴天の中、土曜日にソバの脱穀をしました。

「よーし、脱穀機使ってやってみるぞー!」と意気込んだものの、寒さのせいか、脱穀機がなかなか動かず。最終的に、棚田米の脱穀最中にベルトが切れてしまった脱穀機を直して使うことになりました。

歯車を回転させていくためのベルトなのですが、ここは私天野、理系出身なのでちょちょいのちょい…ちょ…ちょちょい…

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最後はパワープレーで完成。

無事に復活した脱穀機で、早速ソバを脱穀。

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そもそも、脱穀機でソバの実が脱穀できるか心配でしたが…無事に実をとることができました。
やっぱり農業機械はすごい!よく考えられた仕組みだなぁと実感しました。

 

今回脱穀したソバの実は、12/10(土)のソバ打ち教室@せんがまちにて、使用します。
まだまだ申込み受付中ですので、ご都合の良い方はぜひ!
詳しくはこちらをご覧ください。

青空ポカポカ陽気の中、楽しい一日でした。

投稿者 あまの

ソバの収穫が終わりました!

日曜日, 11月 13th, 2016 投稿者:あまの

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「ソバの収穫体験」が終わりました。ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました!

なかなか体験する機会がない「ソバの収穫」ですが、皆さんはソバの実って、どうやってなるか、知っていますか?

 

あまり知られていない、ソバの実ができる様子はこれだ!1、2、3!(古い)

 

 

 

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どーん

分かりにくいですが、白い花の根元に実がなっているのが分かります。これがソバの実です。

種をまいてから、だいたい1か月くらいで小さな白い花を咲かせ、少し経つと実をつけていきます。
荒地、やせ地でも育つため、昔からあらゆる地域で作られていたそうです。

収穫作業自体はとっても簡単。
稲刈りの要領で茎ごと刈り取り、藁で結っていき、乾燥させるという3ステップです。乾燥が終わったら、脱穀作業で実を落としていきます(今回はハズ掛けするまでを体験してもらいました)

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一般的にはソバ粉にして、ソバを打って食べますが、徳島県では「ソバ雑炊」といって、ソバの実のまま食べる文化もあるそうです。地域によって様々で、おもしろいですね。

今回、収穫したソバは粉にして、12月10日(土)に行われるソバ打ち教室で使用します。こちらももう少ししたら、募集ページを立てますので、ご期待ください!

投稿者 あまの

昔ながらの脱穀機で脱穀体験

日曜日, 10月 23rd, 2016 投稿者:あまの

快晴の中、昨日脱穀作業が行われました。ハズ掛けして乾燥させたもち米、うるち米を脱穀機で籾(モミ)をとっていきます。

地元メンバーがエンジン式脱穀機で作業する中、公会堂前では棚田オーナーの皆さんと一緒に、恐らく大正時代頃に作られたであろう、脱穀機で古代米の脱穀体験を行いました。

そんな昔ながらの脱穀機がこちら

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メーカーのラベルも貼られていないので、恐らくお手製の脱穀機とのこと。足踏み式なので、上下運動で歯車を回し、互い違いに付けられた針金のわっかで脱穀していきます。

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ちなみに最初は一人でやってみたものの、なかなか難しい…

 

「これ、二人一組でやった方がいいんじゃない」
「(一同)なるほど!」

 

ということで、物は試しとやってみた結果・・・

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「やりやすーい!」
一人が足踏みで脱穀機を回転させ、もう一人が稲を広げて脱穀していきます。回転数が上がり、キレイに籾(モミ)を分けれました。昔は子どもに足で踏ませて手伝ってもらったのかもしれませんね。

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さて、ここから実が軽いものや稲のくずを仕分けしていきますが、通常は送風機などで風を送り、軽いものを吹き飛ばして選別をしますが、そんな機械はありません。
ということで

 

「最後は人力だ!」

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一人が箕(ミ)をゆすって高いところから籾を落としていき、周りから段ボールなどで仰いで風を送ります。6人くらいで風を送ることで、見事に選別ができました(人間の力ってすごい!)

便利さや効率を追い求めて、機械化が進みましたが、基本的な構造や仕組み、段取りは今も昔も変わっていないそうです。
先人の知恵や苦労を感じられる3時間でした。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

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