初めまして、この春からせんがまちの野草をご紹介させていただきます静岡大学農学部生態学研究室のノビルです。
このせんがまちは人の営みとともに生きる生き物が生息する場所で、言わば棚田全体がビオトープ(生き物が住みやすい場所:bio(命) + topos(場所))です。カエル、鳥、昆虫とたくさんの生き物がいますが、その中でも見過ごしがちな野草についてご紹介いたします。まだまだ勉強の身ですが、何卒ぞよろしくお願い致します。
第一回目の今回は「タンポポ」についてご紹介いたします。
タンポポは皆さんよくご存知かと思いますが、日本のタンポポと外国のタンポポという違いだけでなく、地域ごとに違うタンポポが咲いているということはあまり知られていません。「トウカイタンポポ」、「カントウタンポポ」、「カンサイタンポポ」など、それぞれの地域ごとによく生えている種が異なります。
せんがまちに一番多く生えているのはもちろん、「トウカイタンポポ」です。
写真は左が「トウカイタンポポ」、右が「カンサイタンポポ」です。
写真のように「トウカイタンポポ」は総苞片(がく)にヘラのような突起物があますが、「カンサイタンポポ」は総苞片(がく)が短く、突起物がありません。
その他にも違いがありますので、タンポポを見つけたらよく観察してみて下さい。面白い発見があるはずです。
このように一見すると同じような風景でも、それぞれの地域で生えている野草は異なります。そのため、日本ではそれぞれの地域で保全活動を行う必要があります。せんがまちの風景をより深く知っていただくお手伝いができましたら、幸いです。
ノビルさんこんにちは。
在来種でもさらに地域で特長があるんですね!
タンポポを見かけたらじっくり観察してみたいです。
今後も野草情報楽しみにしています!
ノビルさん ブログアップありがとうございます。
一緒に棚田ブログを盛り上げていきましょう。
これからもよろしくお願いしま~す!