『命の水』を棚田へ引き込み
棚田のみならず、水田にとって「命」とも言えるのが「水」です。
ここ静岡県菊川市の千框(せんかまち)でも、田起こし・畦塗りが終了すると、代かき・田植えを前に、『命の水』を引き込みます。
4~5mはある長い鉄の棒で、冬の間に詰まっていた物を突くとご覧の通り、一気に水が流れ出します。
棚田には多くの生き物が生息しています。今後ご紹介する予定の「ニホンアカガエル」という絶滅危惧種もこの棚田にはいます。稲だけでなく、人間がこうして手を入れることでその恩恵を受ける者が生きていけるのです。
千框の棚田の上には小川が流れていて、そこから横穴を通して、棚田に適量の水が注がれます。(写真・左側)
冬の間は、「木栓」をして小川から水が流れ込まないように、調整もしています(写真・右側)。もちろん、手作りの栓です(推進委員会の会長の自信作)。
投稿者:しずまち